fc2ブログ
2014
08.12

第87項:火葬場常駐案内嬢➄

Category: 警備員   Tags:火葬場話題
こんにちは、いつも来てくださる方、初めての方、
お越し下さいまして有り難う御座います。

本日も、雨で現場が中止になってしまいました。
火葬場ネタはこれで最後にしようと思います。お付き合い下さいまして有り難う御座います。
それでは、本日もどうぞ宜しくお願い致します。


個人的に色恋の話題は苦手だった。
フェミニズムという言葉があるけれど、私は女性としてではなく、
仕事をこなす頭数、という心持で交通誘導には従事しているのでありますが、
この火葬場は、女性ということが雇用の条件の一つであるので、
ただの案内の頭数という認識ではいけない。
当然ながら、
女性らしい言葉遣いや、仕草や動作の一つ一つに女性らしさが求められるからであります。
(関係ありませんが、私は完全な男女平等はありえないという考えです。
矛盾していますけど・・・)

女性らしい、どのような女性らしさが求められるのかというと、
主に上流階級の方々へ対する相応な女性らしさ、であります。
ごきげんようの世界の女性らしさ。
そういう世界を知ることが出来たのは、幸運と思っています。
私の敬語や動作の物腰はここで仕込まれました。もう忘れてますけど

そういう感謝もありますけれど・・・・それでも女性として職場で接せられるのは、ストレスだった。
話は戻って、色恋の話題がこの職場では中心の話題であり、
私も男性方からは女性として接せられた。

これが最大のストレスだった。


勤務も3ヶ月を迎えようとしていた。
詰め所でも東屋でも、女性として男性業者社員は声をかけてくる。
プライベートでお茶でも飲みに行かないか、食事にいかないか、電話番号は?
仕事終ったら時間ある?・・・

注釈しておきますが、決してモテていた訳ではありません。
若い女性が私しかいないのであります。
前のハヤシさんも、同じようなことで悩まれていたのです。

あの火葬場内では、誰も彼も男性は皆女性に飢えているとしか思えなかった。
女性職員さんも、あの業者の○○さんはいい男とかよく言っていた。
・・・どこにでもあることとは思うんですが・・。

特に困っていたのは、タナカさんだった。
スケベ爺様は来た時の卑猥話だけで、個人的に誘われる事はなかったので、
あまり気にしてはいなかった。

夜の電話が何より迷惑だった。
やめて欲しいと言っても止めてくれない。

同じ会社の唯一の仲間なので、角が立つことは避けたくて拒否も電源も落としはしていなかった。以前の20歳という彼女と重ねて見られ、何か注文をぶつけられる度にその元彼女はこうだった。と言っていた。
かなり困り、管制に「もう耐えられません」と言って現場から外して頂けるようにお願いした。

交代の女性隊員が見つかるまで、それ程時間はかからなかった。

「新しい人が見つかった。引継ぎよろしく。」

やっと開放される、気が軽くなった。

時々逃げていた一人になれる場所、ロッカールームで初日のハヤシさんに引き継ぎをしてもらった光景を思い出しながら、新しくやって来たモトキさんに引継ぎをした。

サバサバした感じの女性だった。
あのドスケベ爺様など、もろともしないようなタイプに見えた。

私は体を動かす仕事が向いているんだな、と最後の業務を終えた帰り道にフツフツとこの3ヶ月ちょっとの時間を振り返った。

やっぱり交通誘導がいいや!!!

ここまでお読み下さいまして、有り難う御座いました。
スポンサーサイト



  Trackback:0
2014
08.10

第86項:火葬場常駐案内嬢④

夏休み気分が世間を漂うこの時期はいいですね。
現場が雨で中止になったので、書ける内に書いておこうと思いました。

では、本日もどうぞ宜しくお願い致します。


朝の出勤は一見OLと変わらない。
けど向かう先は火葬場。気分も沈みがち。
職員さんは朝早くから出勤しているので、ロッカールーム内も一人。
「(・・・・・・・・・)」しんみりした気分で用意をする。

3日も経った頃には案内用のセリフも覚え、定形となっている案内動作にも慣れてきた。

朝のミーティング時にその日の火葬件数と到着時刻の確認をし、職員さんはお茶や休憩室の用意に取り掛かる。私は業者が連れて来るご遺体と、御遺族の到着まで詰め所で待機。
前日などの御遺族に提供したお茶菓子の残りが、大きな菓子入れに雑多に入れてある。
朝からおやつタイムであります。

でも気分はしんみり。

出入りをしている葬儀の業者は多数あった。
何時にどこどこさん、次はあれこれさん、とタイムスケジュール表にキチンと書かれていた。
業者単位でお声がかかる。
「アカツキさーん!○典○さんがご到着してるわよーー!!」

ハーイ!と返事をして、釜のある場所へ向かう。
床は大理石で出来ていて、綺麗な空間だった。
定位置で姿勢を正し、御遺族とご遺体が来られるのを待つ。

業者がご遺体が釜に入るまでの案内をし、男性職員がその後の収納をする。
最後に私が休憩所への案内をする。

一件の仕事は、大まかにそういう流れだった。
私の案内自体は、2分もかからなかった。簡単な事ではあった。
でも、個人的にこの釜の空間はとても苦手だった。
暗い。重い。気持ちが沈む。鬱。

淡々と釜の蓋を閉め、そしてお骨となったご遺体を出すことも行う職員さんを尊敬した。

気分転換に、東屋に行き常駐警備のおじ様と会話する。
このおじ様タナカさんは、ハヤシさんのことばかり話した。
でも、タナカさんも変なおじ様だった。

大体2週間も経とうとした頃から、
タナカさんは私の身なりに関して、指摘をするようになってきた。特に髪型。
当時、髪を伸ばしていた。

「ショートの方が僕は好みだな。」
と一般的に清潔感がどうとかというのではなく、自分基準で指摘をするのであります。

当時髪を少しだけ茶色に脱色していた。
「日本人は黒髪の方が映える。」毎日のように髪型や色を変えろ、自分の好みはこうだ、
と言われた。

「僕の彼女は20歳でさ、言う事をきくよ?」

何を言っているんだろう、このオヤジ。オーナーからも他の職員さんからも何の指摘もされていなかったので、やり過ごしていた。
違和感を覚えていた理由は、タナカさんの彼女という女性が私と大して変わらない歳だからということだった。私はタナカさんを父親のような男性として接し、タナカさんは私を一人の女性として接していたのでその違いだった。
42歳の男性は私は男性としては見れなかったので、その彼女の価値観が理解できなかった。

けど日々話を聞くうちにその彼女も、タナカさんを男性としてではなく、物を買ってくれるおじ様でしかないのではないか、と思えてきた。ハヤシさんの話から自分の彼女の話を連日聞かされ、半ば愚痴のようになってきた。
電話に出ないとか、一緒にいる時間が減ったとかこぼす。

そして、執拗に私の髪型の指摘をする。
意志をタナカさんの好みの為に曲げる事はなかった。
緊急時の為だとか言われて、電話番号を訊かれ素直に教えてしまった。
今になって、いやらしい口実と思う。

夜にお構いなく電話をかけてきた。21時、22時に泥酔している状態で。
何を言っているのかわからない。
困ったオヤジだった。

ある日の東屋で、空いている時間を過ごしていた時。
ホテルのレストランに予約を取ったので、食事に行こうと一方的に誘われた。
ここまで独りよがりが進むと、気持ち悪く思った。
「彼女とは別れた。」何かに浸ってそう言うタナカさん。

・・・・・そ、そうですか。(私には関係ない)
勿論、行かなかった。

1ヶ月を過ぎ、内部の人間関係も見えてくるようになった。
男性との接触に過敏なオーナーが、女性ばかりの時は優しい人とも判った。

東屋に行くより、詰め所で職員さんと談笑している方が和むようになっていた。
案内業務にも大分慣れ、敬語も色々覚えた。
自信がついた頃にやってしまった。

午前中、立て続けに来られた数件の御遺族が行き交い、
誰がどこの御遺族なのか判らずゴタゴタしていた時だった。
葬儀の服装は大抵、喪服なので一目瞭然な事が殆どでありましたが、極稀に変わった服装をしたご遺族、関係者がいたのであります。白黒ではないのであります。

休憩室の後片しの後、新たに用意をしなければいけない職員さんはてんてこ舞いで忙しく行ったり来たりしていた。もう誰が誰だか判別できない程忙しなかった。一人の白い服装をしていた女性と目が合った。

「お疲れ様です」と私は言った。職員さんと思ったその人は、多数同時に来られていたご遺族の一人だった。

その女性は目を丸くして驚いた表情から、しかめっ面に変わっていった。
その後ずっと不快そうな顔をしていた。
この火葬場には、由緒のあるお家が多数来られていた。マナーも細かく、神経も使う。

あー・・・やってしまった・・凹んで詰め所に戻ると、く○○の○のスケベ爺様がいた。

「やぁ、元気ないねえ、慰めてあげようか?(ニヤニヤ)」

愛想笑いをする気力はなかった。

次が最後かもしれません。
暫くと書いたのにすみません。

ここまでお読み下さいまして、有り難う御座いました。
  Trackback:0
2014
08.09

第85項:火葬場常駐案内嬢③

Category: 警備員   Tags:火葬場案内業者
すみません、お久し振りです。

交通量の多い夜の片交は、色々刺激的であります。
でも、日光のリスクが無い分楽です。

時間が空いてしまいまして申し訳ありません、続きです。



二日に一度はやってくる、く○○の○という業者の熟年社員のおじ様。
記憶にバッチリ残るレベルのドスケベじじいおじ様であります。

ドスケベと言っても、動作には一切表さず口から出てくる話が100%
度を超えた色話。
話だけで何をされるという事は無かったのでありますが、
反応に困る話ばかりする爺様でありました。
初めは何気なく聞かれた「彼氏はいるの?」という言葉に、普通に「はい」。
と答えたら、その後からご自身の初体験の話を語り出し、
天井を仰ぎしみじみと懐かしそうに語る姿と、
話すいやらしい内容のギャップが変に映り、段々口があんぐりと開いてきた。

まわりの女性職員の面々は、まーた始ったという感じで放置していた。
半ば眉間に皺が寄ってきた頃、「初体験はいつ?」などと訊いてきたけども、
職場で恥も外聞も無く色事で脳味噌のキャパシティが埋められているこの爺様にドン引きして、無言無表情で言葉を失っていた。

「記念写真を撮ろう」と業者の爺様はそう言って、スーツの胸ポケットから携帯を取り出した。
そこにタイミング悪くオーナーがお供を連れてやってきた。

はいここに来て、と私と職員さん方をまとめて自分撮りのような姿勢でいる様子を
目にしたオーナー。
全頭髪がフワァ~と逆立つような顔色になり、怒号を発した。

「nマァ!!破廉恥な!!!!」

なんというとんでもない事をこの中でしているの!!という目をしていた。

性別問わず、多数の人と写真を撮るという行為に対しては何の抵抗も無いので、
今度はこのオーナーに無言無表情になった。

「又あなたなの!!ウチの職員には触れないでと言っているでしょう!!汚らわしい!!」

業者の爺様は、ヤレヤレ・・・という顔をして携帯をしまい外に出て行った。

「あなた、軽々しく異性と口をきくんじゃありません!
   歯を見せて笑うなどとはしたない事は慎みなさい!」
あの爺様とは殆ど話してはいないけど、愛想笑いをして叱られてしまった。

他の職員さん方も、手を前に組んで静かにしている。
時代から乖離している独特な空気が場を包んだ。
庶民の私は、初めて遭遇する属性の人物方に多少の面白みを感じていた。
マンガやラノベから出てきたようなキャラクターのように思えた。

一人の職員さんが小声で言った。
「オーナーは、お嬢様育ちなのよ・・・
   でもこの施設の切り盛りをお一人でなさっている立派なお方よ」
お嬢様育ちのオーナーは、還暦手前のお歳と思われる容貌だった。
それでも、身なりや醸し出すオーラは相応だった。

その日のスケジュールに色々指示や提案をして、去って行った。

案内日の午前中は一件の火葬のみで、数時間は待機という名の休憩だった。
詰め所でお菓子をつまみながらお茶を飲んでいるだけの時間が退屈になってきて、外に出た。
同じ警備会社のおじ様が駐車場端に設けられている東屋に居て、手招きしていた。

案内の子だね。名前は何ていうの?」
会社からはこの人物の存在については何も聞いていないので、この場が初対面で仲間が居るという事もこのときに知った。


お互い自己紹介をし終った後、「まあ、座りなよ。午後までまだ時間あるよね?」
警備の制服を着たおじ様は、当然ながらその日のスケジュールを知っていた。

「君の前に居たハヤシは気丈な性格だった。」と話し出した。
引継ぎをしてくれた女性隊員のことであります。
「あのく○○の○という業者いるだろ?あの爺ィのセクハラも気丈に無視していた(笑)」
42歳の男性常駐隊員は、
所帯染みた風格ではなく、倍近く年下のハヤシさんの事を同じ目線で語っていた。
ハヤシさんと歳が近かった私は、それに違和感を覚えた。

同じ会社の警備員だから安心したのもつかの間、
工事現場の同類とは違った雰囲気だった。

綴っていながら色々と思い出してきたので、暫くこのまま続きを綴ってみようと思います。
今回もお読み下さいまして、有り難う御座いました。
  Trackback:0
2014
08.02

第84項:火葬場常駐案内嬢②

Category: 警備員   Tags:火葬場案内遺族
本日も、どうぞ宜しくお願い致します。


管制の言われるがままに、火葬場の常駐案内嬢として派遣される事になった。

気乗りはしなかったけど、どういう世界なのか興味があったので引き受けた。
行ってみたら、予想通りの雰囲気ではあった。
しめやか・・・気、という見えないエネルギーが沈んでいる感じ。

亡くなった方を火葬する場所なのだから、活気があって明るい雰囲気な訳が無い。

でも、施設の職員さんは皆親切で、至らない部分はサポートをしてくれる。
待機という名の休憩時間は、
お茶とお茶菓子を手に他愛無い会話を交わし、和やかに過ごせた。
私だけが外部の者なのに、分け隔てなく接してくれた職員の方々。感謝であります。

「そんな難しい仕事じゃないから、大丈夫よ」

引継ぎをされ、初の案内を控えて緊張している私に職員さんが声をかけてくれた。
履き慣れないパンプスで歩くのもぎこちない。
安全靴に警備の制服を着ての大股で歩く癖が、スカートだと裾がひきつれる。
身のこなしから意識しなければならなかった。
「(歩きにくい・・・・)」

そして相手にする人々は、悲しみに暮れる亡くなった方の親族が主であります。
どう接して良いのかわからない。
笑顔で説明することはやめた方がいいのはわかっていても、
私まで暗くなる必要も無いだろうし・・・。あれこれ考えている内に、職員さんから声がかかった。

「アカツキさーん、ご案内お願いねーーー」

「ハイ!!」椅子をひっくり返す勢いで立ち上がった。
緊張で喉がカラカラだった。

釜のある場所へ小走りしていくと、業者のおじ様が既に御遺族をその場へ案内していた。
「(セリフを間違えないように・・・・間違えないように・・・)」
最初のうちは、セリフを書いたメモを見ながらでも構わないと言われてはいたものの、
緊張して噛まないようにしなければ・・・ガチガチでありました。

「ご遺体との最後のお別れで御座います。・・・・・・・」
業者が御遺族へ最後の対面を促す。
そして横にいる私に肘で小突いて、「この後の案内をするんだよ」と小声で言われた。

最後の対面を終え、釜の中へ入っていく御遺体。
シクシクとすすり泣く声、鼻をすする音が聞こえてきた。
ガチャン、と職員の手によって釜の戸が閉められた。
すかさずタイマーのような計量器のつまみをグルッと回した。

不謹慎ですが・・・
まるでオーブンのような感じがして、何でも効率を追い求めがちなこの世の風潮が、
人情的な何かを押し潰しているように見えて、心無い冷たい印象に映った。

「ホラッ・・・出番出番」業者と並んで端に立っていた私の案内のタイミングがきた。

「・・・・火葬が終了するまで、・・・s暫くのお時間が御座います。
・・・奥の休憩所にお茶のご用意がして御座います。sそちらまでご案内させて頂きます・・・どうぞこちらへ・・」

話し始めた途端に、全員の視線が集中してプレッシャーが圧し掛かったけども、初回の案内は何とかできた。

詰め所に戻って、職員のおば様がにこやかに言った。
「上手じゃない、良かったわよ

「・・・有り難う御座います・・・」大勢に注目されるのは苦手であります。
おぼつかないながらも、何とかこなせてホッとしている所に業者のおじ様が詰め所に入って来た。

「君が新しい案内の子?」

・・・・さっきまで一緒に釜の前にいたのに。

続きます。
ここまでお読み下さいまして、有り難う御座いました。
  Trackback:0
2014
07.30

第83項:火葬場常駐案内嬢①

お久し振りです。

梅雨が明けてから、涼しい風が心地よいです。
ついこの間までの猛暑が嘘みたいであります。如何お過ごしですか?

以前に派遣された、変わった現場の事を綴ろうと思います。
宜しくお願い致します。


「この現場には、スーツで通ってください。」

管制にそう指示をされた。
業務内容は、火葬場に於ける来られた御遺族への休憩所への御案内でありました。

仲間はもう一人の駐車場常駐のおじ様一人。勿論警備の制服着用であります。
私は白黒のスーツ

この内部は独特な世界だった。
この施設のトップはご高齢の女性でありましたが、
お嬢様育ちの俗世を知らないお方なのでありました。

挨拶は「ごきげんよう」の世界の人、と表現すればわかり易いでしょうか。
異性と一緒に写真を撮るということが「破廉恥な!(本当にそう言う)」という位潔癖な方でありました。
手が触れるなんてとんでもない、と激昂をするのでありました。

そんな方が仕切っている現場は、古風な閉鎖空間のような女性の世界でありました。
詰め所内に立ち入ってくる男性は、
外からご遺体を霊柩車で輸送してくる業者だけであります。

派遣初日、引継ぎの女性隊員とこの施設について色々話を聞く。

「ここの最高責任者(施設トップ)は、
            色々ウルサイから気をつけて。絶対逆らわないで。」

独自の価値観である事を聞いた。

個人的に、火葬場のような人の死に関わる場所は苦手だった。
人間の終着点、人生の終わり、永遠の別れ、そういう場所にこれから勤めるのかと思うと、
初日から暗鬱な気分だった。

自分の役割は、
火葬されている間の時間、火葬までの順序の説明と、御遺族を休憩所へ案内することが主だった。
定形文が決まっていて、それを暗唱すれば良いだけの業務だった。

言ってみればたったそれだけ。他の雑務は其々の担当者がいる。
それでも、この場所に居るだけで気分が暗く沈んでいく。

引継ぎの先輩女性隊員について行き、詰め所に行った。
「ここのお菓子は好きに食べていいよ

彼女は和風なお茶菓子入れに、
雑多に入っている個別包装海苔巻きおかきをつまんでいた。
そこへ女性職員がわらわらと忙しなく入ってきた。

「あーらー、この子が次の新しい子?」
笑顔の職員方。

「はい、アカツキさんです。明日からの常駐なんで宜しくお願いします。」
先輩が紹介してくれた。

宜しくねー^^と感じの良い方々だった。

おば様方にお辞儀をして、ご挨拶をした。

「ここの(施設の)持ち主は、
   古風な方で特に男性に対してはとても潔癖だから軽率な行動、言動は控えてね。」
職員さん方にも言われた。
「・・・・はい(?)」

「現代の子にはわからない感覚よねー」「ねー」

と話している職員のおば様方。
「・・・・では、アカツキさんに施設案内をしてきますね。」と言って先輩は席を立った。

一体々火葬をする‟釜”の場所に連れて行かれた。

横並びに何基もあった。自分で目の奥が暗くなっていくのがわかった。
「ここで、御遺族の方々にコノ説明をして下さい。」

一枚の紙が渡され、そこにはご遺族への過程の説明と休憩所への案内文句が書かれてあった。

作法も教わった。
動作と言葉遣いは、徹底して丁寧にしなければいけないという。

・・・・バイクに跨り、礼儀作法などとは無縁の人たちに囲まれてきた私に、
どこまで勤まるのか不安だった。

次に続きます。
ここまでお読み下さいまして、有り難う御座いました。

暫く夜勤が続くので、更新頻度が緩やか目になります。
申し訳ありません。
  Trackback:0
back-to-top