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2014
08.09

第85項:火葬場常駐案内嬢③

Category: 警備員   Tags:火葬場案内業者
すみません、お久し振りです。

交通量の多い夜の片交は、色々刺激的であります。
でも、日光のリスクが無い分楽です。

時間が空いてしまいまして申し訳ありません、続きです。



二日に一度はやってくる、く○○の○という業者の熟年社員のおじ様。
記憶にバッチリ残るレベルのドスケベじじいおじ様であります。

ドスケベと言っても、動作には一切表さず口から出てくる話が100%
度を超えた色話。
話だけで何をされるという事は無かったのでありますが、
反応に困る話ばかりする爺様でありました。
初めは何気なく聞かれた「彼氏はいるの?」という言葉に、普通に「はい」。
と答えたら、その後からご自身の初体験の話を語り出し、
天井を仰ぎしみじみと懐かしそうに語る姿と、
話すいやらしい内容のギャップが変に映り、段々口があんぐりと開いてきた。

まわりの女性職員の面々は、まーた始ったという感じで放置していた。
半ば眉間に皺が寄ってきた頃、「初体験はいつ?」などと訊いてきたけども、
職場で恥も外聞も無く色事で脳味噌のキャパシティが埋められているこの爺様にドン引きして、無言無表情で言葉を失っていた。

「記念写真を撮ろう」と業者の爺様はそう言って、スーツの胸ポケットから携帯を取り出した。
そこにタイミング悪くオーナーがお供を連れてやってきた。

はいここに来て、と私と職員さん方をまとめて自分撮りのような姿勢でいる様子を
目にしたオーナー。
全頭髪がフワァ~と逆立つような顔色になり、怒号を発した。

「nマァ!!破廉恥な!!!!」

なんというとんでもない事をこの中でしているの!!という目をしていた。

性別問わず、多数の人と写真を撮るという行為に対しては何の抵抗も無いので、
今度はこのオーナーに無言無表情になった。

「又あなたなの!!ウチの職員には触れないでと言っているでしょう!!汚らわしい!!」

業者の爺様は、ヤレヤレ・・・という顔をして携帯をしまい外に出て行った。

「あなた、軽々しく異性と口をきくんじゃありません!
   歯を見せて笑うなどとはしたない事は慎みなさい!」
あの爺様とは殆ど話してはいないけど、愛想笑いをして叱られてしまった。

他の職員さん方も、手を前に組んで静かにしている。
時代から乖離している独特な空気が場を包んだ。
庶民の私は、初めて遭遇する属性の人物方に多少の面白みを感じていた。
マンガやラノベから出てきたようなキャラクターのように思えた。

一人の職員さんが小声で言った。
「オーナーは、お嬢様育ちなのよ・・・
   でもこの施設の切り盛りをお一人でなさっている立派なお方よ」
お嬢様育ちのオーナーは、還暦手前のお歳と思われる容貌だった。
それでも、身なりや醸し出すオーラは相応だった。

その日のスケジュールに色々指示や提案をして、去って行った。

案内日の午前中は一件の火葬のみで、数時間は待機という名の休憩だった。
詰め所でお菓子をつまみながらお茶を飲んでいるだけの時間が退屈になってきて、外に出た。
同じ警備会社のおじ様が駐車場端に設けられている東屋に居て、手招きしていた。

案内の子だね。名前は何ていうの?」
会社からはこの人物の存在については何も聞いていないので、この場が初対面で仲間が居るという事もこのときに知った。


お互い自己紹介をし終った後、「まあ、座りなよ。午後までまだ時間あるよね?」
警備の制服を着たおじ様は、当然ながらその日のスケジュールを知っていた。

「君の前に居たハヤシは気丈な性格だった。」と話し出した。
引継ぎをしてくれた女性隊員のことであります。
「あのく○○の○という業者いるだろ?あの爺ィのセクハラも気丈に無視していた(笑)」
42歳の男性常駐隊員は、
所帯染みた風格ではなく、倍近く年下のハヤシさんの事を同じ目線で語っていた。
ハヤシさんと歳が近かった私は、それに違和感を覚えた。

同じ会社の警備員だから安心したのもつかの間、
工事現場の同類とは違った雰囲気だった。

綴っていながら色々と思い出してきたので、暫くこのまま続きを綴ってみようと思います。
今回もお読み下さいまして、有り難う御座いました。
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